HCA-8560
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- 2024年6月20日
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更新日:2024年7月3日
製品紹介
HCA-8560は、ポリプロピレン酸エステル系の乳液であり、負極用の粘結剤です。この製品はカルボキシル基、シアノ基、フェニル環などの極性基を含み、優れた付着力、剛性、高い交差リンク度を提供します。
これにより、体積熱膨張を抑制しながら強力な接着性を実現しています。また、長鎖の導入により高い柔軟性を持ち、極片の巻き取りが容易になります。これは、SBRを使用する負極極片の「増柔」作用を代替し、純粋なPAA極片よりも柔軟性に優れています。さらに、高い熱拡散係数を持ち、低粘度で加工が容易です。また、優れた耐電解液性能を持ち、電気化学的性能も安定しています。現在、安定した量産が実現されており、多くのリチウムイオン電池メーカーに供給されています。
応用分野
主に動力電池の負極、正極極耳に使用されます。
市場現状
PAA接着剤は高価であり、形成された接着層が硬く、極片の巻き取りには適していません。
SBR接着剤はCMCと併用する必要があり、コストが高く、加工条件が厳しいです。
基本物性
項目 | パラメータ |
外観 | 乳白色液体 |
気味 | 軽微な気味 |
固形分含有量 | 32.5 ± 2.5% |
粘度 | <1000 mPa·S |
pH値 | 8±1 |
膨潤 | <60% |
HCA-8560は、優れた性能と安定した供給能力により、リチウムイオン電池産業において重要な役割を果たしています。